足がよく攣ってしまう症状
足が攣るとめちゃくちゃ痛いのですが、それが起きている時も寝てる時も足が攣ってしまうという話しになるとはただ事ではありません・・・
そんな症状の人は歩き方がとてもぎこちなく、まるでおもちゃのロボットのような感じです。話しの中で何気ない道でつまずいて転んでしまいそうになることも度々あるようです。
結論から先に言いますと、この症状は大腰筋が固くロックして同時に骨盤も後傾しているからなのです。こういう方は一般的に猫背体型で姿勢が悪いのが特徴です。
大腰筋は体幹と呼ばれて身体を支えるとともに、脚を挙げる為の筋肉です。これが固くなり筋肉としての伸び縮みをする機能を失うと脚が挙げられなくなります。そのような状態の人は脚を上げられないので足を引きずってしか歩けません。靴の踵の外側が極端にすり減っているのも特徴です。
引きずって歩くということは道に何か段差や物があったら引っかかりやすくなるので、自然とつまずかないように足を動かすたびに足首を上げたり下げたりするようになります。足首を上げたり下げたりする筋肉は脛の筋肉で小さな筋肉なので負担がかかり疲れてロックしてしまいます。脛の筋肉は末端が土踏まずのところにあります。固くロックして引っ張られると足首が外側に傾いたり(内反)、いつも土踏まずの力を込めてしまい次第に土踏まずの筋肉が固くロックしてつってしまう訳です。
場合によっては内反捻挫などという別の怪我の原因にもなりかねません。
こういう方は試しに足首を真っ直ぐ伸ばそうとすると土踏まずが攣ってしまいます。画像にある母指外転筋のあたりがまさに攣る場所ではないでしょうか?
また骨盤が後傾することで股が開いてしまうとガニ股傾向になり太ももの前(大腿四頭筋)、ふくらはぎ(腓腹筋)が酷使されます。こむら返りなどのふくらはぎの攣りの原因にもなっています。
このように足が攣る原因が元をたどれば姿勢の悪さから来ているとは施術を受けた患者さんのみなさん思いもしなかったと言います。
一般的に足が攣るとビタミン、ミネラルが不足していると言いますが、実際それらを摂ってもなかなか改善できないとの声も聞きます。それは原因を特定してその部分を取り除いていないだけなので先ずは大腰筋を弛めて骨盤を立てて足全体に負担がかからないようにしなければ一時的に症状を取ったとしてもすぐに戻ってしまいます。
大元の原因である大腰筋のロックを外本来の柔らかさに戻してあげれば不自由なく脚があげられて「すり足歩行」もなくなり結果的に足の攣りも改善されます。
これらの方は腓腹筋、ヒラメ筋、足裏の土踏まづの母趾外転筋が固くロックしています。
ロックした筋肉は無理にマッサージしてもほぐすことができません。逆に強いマッサージなどの刺激を加えることにより余計に「守らなくては」と固くなり症状が悪化します。マッサージをした後に症状が悪化することがありますがそれは逆に筋肉のロックが進んでしまったことです。
腰痛には、太ももの前とふくらはぎの筋肉が深く関係しています。ふくらはぎの筋肉や太ももの前の筋肉は連動して腰の筋肉と合わさって動作し姿勢を保ちます。ふくらはぎの筋肉がロックすれば腰痛になりやすいということです。他には、リンパ液や静脈の循環に、ふくらはぎの筋肉は大きな影響を持つのでロックした場合、大腰筋など腰痛に関係する筋肉などに血液を送ることが困難になり腰痛の原因となります。
ふくらはぎ痛の場合は足裏からの影響が非常に大きいので足裏を徹底的に弛めます。足裏は筋肉自体が非常に短く細いのでミオンパシーでも緩みにくい個所と言われていますが、当院は患者さんの症状改善を第一に考えプロ仕様の振動器を導入しミオンパシーとコラボさせることでこれらの問題を解決しました。その後、脚全体の筋肉を緩めます。ふくらはぎが固かった影響でお尻の筋肉(大臀筋、中臀筋、梨状筋)も固くなっている場合があります。腰痛の原因になりかねませんので調整します。