腰痛の本当の原因
腰痛の原因は骨や神経でない
よく整形外科で腰痛の原因になるのが腰椎すべり症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症です。これらが腰痛の原因ではないということはすでに世界各国の腰痛のガイドラインに表記してありますが、日本はいまだにそれらを腰痛の原因としているので日本の医師はレントゲンやMRIでそれらの画像がないか徹底的に調べます。しかし実際には全く痛みのない健常者も画像を撮るとヘルニアや脊柱管の狭窄が写ることはよくある現象で必ずしも痛みや痺れの原因とはなりません。
腰痛の原因のほとんどは腰の筋肉ではない
腰痛の原因は実は腰の部分の筋肉ではなくお腹の深くにある大腰筋という筋肉のロックです。体幹と呼ばれるこの筋肉がロックして固くなってしまうと身体を支える機能を失い立つことさえも出来なくなり、代わりにお尻、腰、背中の筋肉が身体を支えようとします。次第にこの筋肉も疲労してくるとロックして固くなり痛みを出します。また瞬間に大腰筋のロックが一気に進んだりすると立つことも出来なくなるほどの痛みをだしてしまうのが一般的にいうギックリ腰です。分かりやすく言うと大腰筋が攣った状態になることです。誰もが経験したことがあると思いますが足が攣ると、のた打ち回るくらい痛くなります。これが身体を支える筋肉になった場合は身体を動かすことさえできないくらいは、おおよそ想像がつくと思います。大腰筋のロックを解除して柔らかくしないうちは、いつまで経っても腰痛の痛みから開放されることはありません。大腰筋は背骨の横にあり、背中側には何層も筋肉があるためお腹からしかアプローチ出来ません。
牽引療法は腰痛には無効
整形外科、治療院で腰痛治療の常識と言ってよいくらい行われる牽引療法は背骨の椎間板の圧力を下げて骨を真っ直ぐに戻すという目的で行われています。これは痛みの原因が筋肉からではなく骨からであるという考えから行われている治療だからです。しかしロックした筋肉が牽引されているということは筋肉にとっては無理やり引きちぎられるという行為にすぎず逆に固さを増してしまいます。よく言われる牽引後に腰痛がさらに悪化するのは、筋肉が牽引によりロックが強まってしまったからです。世界中見渡してもこのような間違った治療をしているのは日本ぐらいしか有りません。
腹筋運動すると腰痛になる
腹筋運動をすると腰痛がひどくなります。大腰筋に一番負担がかかるからです。よく医師から腰痛の原因は筋肉が少ないから、腹筋運動して筋肉をつけなさいと言われますが、筋肉の少ない赤ちゃん、子供には腰痛がありません。逆に鍛えられたプロスポーツ選手の多くは腰痛に悩ませれている方が多いと言われています。筋肉の量が少ないのではなく質が問題なのであって大腰筋のロックが腰痛の原因です。
一般的に言うギックリ腰で身体が伸ばせず自力で身体を支えられなくなった患者さんも大腰筋を弛めれば、1回の施術でこのように普通に歩くまでに回復してしまいます。